お題「コーヒー」
「コーヒー」というお題から、私の本格コーヒーデビューを思い出して書いてみました。
初めてコーヒーが美味しい飲み物だと思ったあの日の事。
コーヒー飲みながらでも読んでみてください。
お茶派の私のコーヒー事情
我が家はお茶派の家です。
緑茶をよく飲みますし、常備しているのも麦茶など。
ケーキなどと楽しむなら紅茶なのでコーヒーってあまり馴染みのない飲み物でした。
そもそも幼い頃からコーヒーの香りは好きでしたが、苦さが苦手で。
缶コーヒーとか、そういうものも買った覚えがありません。
好んで飲む飲み物ではなかった
それがコーヒーです。
手動ミルに憧れて
コーヒーに馴染みのない私がコーヒーに憧れるようになったのは、手動のコーヒーミルを貰ってからでした。
貰ったというか、お下がりだったのですけど。
レトロな感じで、シンプルだけれどもとっても可愛い。
そんなコーヒーミルを使いたいな、と思ったのがきっかけです。
コーヒーミルを貰うまでは本当にコーヒーとは縁のない生活をしていたと思います。
ミルを貰ったのは17とか18歳頃だったと思いますが、
田舎にはオシャレなコーヒーショップは無いし、喫茶店なんかに行くような生活をしていたわけでもないし。
そもそも外食をしない家で、家で飲むのはお茶だし。
と、本当にコーヒーを口にする機会のない生活でした。
手動のコーヒーミルを貰ったのはたまたまでしたが、
アレで豆をゴリゴリと挽いたら楽しそうだなあ、さぞ美味しいコーヒーが飲めるんだろうなあ、とぼんやり期待をしていました。
普段からコーヒーを飲んでいたわけでは無いので、コーヒーというものにお洒落な香りを感じていたんです。
それに、コーヒーを飲むってなんだか大人びている、とも思っていました。
今まで飲みたいとも思っていなかったコーヒーでしたが、
手動ミルを手に入れて一気に飲みたい物に変化したんです。
豆ってなかなか売ってない
さて、手動ミルを手に入れたのでコーヒーを飲むために必要なアイテムは
・ペーパーフィルター
・ドリッパー
・サーバー
・豆
となりました。
ペーパーフィルターやドリッパーに関しては100円ショップで揃える事ができました。
サーバーも家にあるもので代用。
最後になりましたが何よりも重要なのが豆。
スーパーにはコーヒーの棚があるし、それなりの品揃えなのだから豆だって売っているだろう。
安易に考えていつも行くスーパーへ行ってみたのですけど…「無い!」
コーヒーコーナーはあるのに、そこそこアイテム並んでるのに、みんな粉になっている…!
コーヒーの並んでいる棚のある場所って普段立ち寄る場ではなかったし、詳しく一つ一つのアイテムを見たことも無かったけれども、
「これだけの数あるのに豆って無いんだ…!」と大きなショックを受けました。
そもそも行きつけのスーパーは田舎のスーパーで、大きなチェーン店でもなく、規模も大きい訳でもなく、
それが悪いとは言いませんが、売れるものしか置いてないと考えるなら、
コーヒー豆を買って家で優雅に楽しむような、そんな生活をしている人がこの地域には居ないという事なのかな、と感じて家に帰りました。
確かに、行きつけのスーパーで見かけるのは祖母くらいの年代の人ばかり。
そんな方たちがコーヒーを楽しまないとは言わないけれども、わざわざ豆買ったりはしないのかな、と。
近場のスーパーで豆を手に入れられず、手動のコーヒーミルでコーヒーデビューというのはすぐにはできませんでしたが、
後日、休みの日にちょっと遠めの大きなスーパーへ行き、なんとか豆をゲットしました。
じっくり味わう大人の味
さて、ようやく必要なアイテムを揃えて手動のコーヒーミルデビュー!
ゴリゴリと豆を挽いて、豆の良い香りを楽しんで、
ゆっくりとお湯を注いで、なるべく美味しくなってくれるよう…
気分は電王の愛理さんです。「豆たちが仕事をしている」って言う気持ちがちょっと分かりました。
待ちに待った手動ミルで淹れたコーヒー!
コーヒーをここまで待ち望んだのは人生で初めて。
猫舌なのでそーっとカップに口をつけてひとくち。
「美味っ」と心で叫びました。
今まで飲んだ事がある数少ないコーヒーと比べてなんだかコクのようなものがある。
じわぁっと広がる美味しさは初体験でした。
コーヒーを淹れるために豆を挽いたりしていた部屋は嬉しい事にコーヒーの匂い。
それもなんだか幸せ感をアップさせます。
そもそもコーヒーと縁のない生活をしていた私。
飲むコーヒーはアイスが多かった気がします。アメリカンと呼ばれるような、薄いやつ。
それをガブガブっと一気に飲み干していたような気がします。
ホットをじっくりと飲む経験があまり無かった事もあって、初めて手動ミルでコーヒーを淹れた時のこの美味しさと感動は衝撃でした。
家で楽しみたいコーヒー
コーヒーショップ、チェーン店などでは、お洒落なコーヒーが売ってますよね。
行った事が無いに等しく、頼んだ事も無いので、憧れるばかりですが。
ラテアートとか、絵が描かれているものだったり、
クリームとかトッピングとか豪華だったり。
そういったお洒落なコーヒーも人生で一度は飲んでみたいなあと思うのですが、
私としては家で自らミルで豆を挽いて、淹れたコーヒーをマイペースに楽しみたい、というところに落ち着いてしまいます。
もちろん、お店でプロの方に淹れてもらったコーヒーは美味しいのだと思いますが。
そういったコーヒーもいつかは飲んでみたいし、
普段スーパーで豆を購入していますが、コーヒーの専門店などちょっといいお店で、豆を選んで買ってみたいとも思います。
正直まだまだコーヒーの味の違いを語れるような人間ではありません。
しかし、コーヒーの美味しさを知る事が出来てからは
気分転換にコーヒーを飲むという事をするようになりました。
お仕事のお供に、リラックスタイムに、コーヒーを飲む人の気持ちもよく分かるような
ちょっとだけ大人になれた気がしたあの頃を思い出す、
それが私のコーヒーです。
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