砂糖水と雑記帳

なんでもない日常の雑記帳

【読書】ウソとマコトとオンナとオトコ

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読書企画2回目となりました。

ずっと読もうと思ったまま放置していた本を選択。

面白く読む事ができました。

 

 

 

 少女地獄

夢野久作の少女地獄。

タイトルに惹かれて購入した本です。

 

しかしながら、購入してから読むタイミングが無くずっと積み上げられていた本。

読書企画と言う事で、ようやく読む事ができました。

 

この少女地獄は、タイトルにもなっている少女地獄というお話と

その他3つの短編からなっています。

もっと細かく言うと、少女地獄というタイトルのついたお話も3つに分けられます。

 

少女地獄で一番最初に語られるのは嘘吐きの少女の話。

読み進めていけば分かる事ですが、彼女は少女という年齢ではない。

でも、少女と表現される彼女と彼女の吐いた嘘たち。

 

生きている限り、嘘を吐かない人生と言うのは無いものだと思っています。

何かしらの嘘は吐く時が来るでしょう。

できる事ならばその嘘は人を傷つけないものが良い、とも思います。

 

嘘吐きの彼女。

嘘を吐かずにはいられない彼女。

その彼女の吐いた嘘は、人を傷つけるようなものではなかった、と私は感じました。

しかし、彼女自身を幸せにするための嘘というか、

見栄のためのように感じてしまって、

結局は薄っぺらいものだったように感じたのが終着点。

でも、人間らしいなぁとも思いました。

 

少女地獄というタイトルのついたお話は、この嘘吐きの彼女の事を描いた

何んでもない

殺人リレー

火星の女

の3つに分ける事ができます。

 

この3つの中だと火星の女が好きでした。

何んでもないも嘘吐きの少女についてそれが徐々に暴かれていく過程が面白いのですけど、

火星の女のお話の書かれかたが斬新に感じて、一番惹きつけられたし、読みやすかったように感じました。

 

火星の女は新聞の見出しから始まるお話。

その見出しを追いかけながら一つの事件を知っていく物語です。

自分は美しくない、という認識の少女の視点から暴かれる事件。

火星の女というキーワードが、お話を読み進めていくとリアルに感じられました。

 

女は怖い

少女地獄という本に収録されている物語は、なんだか女性の怖い一面を書いているように感じました。

女性というよりもと書いた方がもっとしっくりくる気がします。

そんな女の怖い面。

 

女の人と対峙する男の人の緊張した様子、手汗をじっとりとかいている様な

居心地の悪さの様なものを文章を読みながら感じ取れました。

少女地獄というのも頷ける。

私が一番好きだと感じた火星の女もまさしく少女地獄なのです。

 

それは、火星の女と呼ばれる少女に関係した男性から見た視点。

彼女の巻き起こした地獄。

彼女の心にある地獄。

 

考え出すと、このタイトルの秀逸さがよく感じ取れます。

 

男性の目線から見た女性の美しさと、怖さ。

怖さが際立っているようにも感じられますが、でもその両方を描いている本な気がします。

 

ルビの美しさ

私がこの本を読んで心躍ったのはルビ。

現代の本にはなかなか無いものだと思いますが、

漢字をこのように読ませるのか、と感心してしまう部分が多々ありました。

 

口紅とかいてミスプリント

と読ませる部分は本当に唸ってしまうほど。

「確かになぁ…」とその場面を思い描いてみたり。

 

襟飾ネクタイ

虚構吐きうそつき

なんてものも。

 

昔はそれが当たり前だったのでしょうか?

今よりも言葉が柔軟で豊かであるような気がして、心がときめきました。

 

さて次は…

さて、少女地獄を読み終わったのですが早速次に何を読むかは決めてあります。

以前に一度読んで、読み終わった後の喪失感というか絶望感が大きくて

もう二度と読まないぞ、と決めていた本。

 

かなり時間が経っているのでもう一度読み直そうと決めました。

分厚く文章量も多いので

ブログの記事にするにはどれくらい時間がかかるか分かりませんが、

読書楽しみたいと思います。

 

 

 

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