舞台版どろろを見ました。
予約購入をしていたので、発売日には既に手元にあったのですが、今の今まで見る事無く置いてあったのです。
心の底から見たいと思うまではキープしておこう、と思っていました。
そして、心の底から見たいと思う時が来たので、朝からどろろの鑑賞会をしました。
見て、噛み砕いて、自分の中に溶け込ませる事ができたかな、と思うので、感想書いていこうと思います。
家族
どろろが舞台になる、その舞台のBlu-rayを購入する、と決めた時に少しだけストーリーを見ました。
wikiで調べてみたんです。
そして、勝手に自分なりのストーリーのイメージを作っていました。
しかし、舞台版は良い意味でそれを裏切ってくれた作品。
一つの映像作品として、とても完成度高く作られているように感じたBlu-ray。
もちろん、舞台なのですから生で観ればその良さはもっと違うところにあるのでしょうけれど。
カメラワークとかなかなかのこだわりでできているのではないでしょうか?
お話の内容は深くは触れないようにしますが、全体的に家族の話だったな、と。
家族との切ないお別れがあったり、嬉しい再開があったり、
周囲のそんな話の中で、中心で進んでいくのが百鬼丸の家族の話。
弟である多宝丸の視点からお話を見るとこれまた切ないのですけど。
私は、最後の縫の方のシーンで泣いてしまいました。
あそこは泣く。
どろろは重苦しく感じてしまう物語の中では唯一と言っていいような明るい光。
もちろん、どろろにも悲しい家族とのお話というのがあるのですけど、百鬼丸に向けたどろろの明るい視線はこの舞台では救いになるんじゃなかろうか。
キャストさん
元々、どろろのBlu-rayを買おうと思った理由は好きなキャストさんが出ているからだったんです。
有澤さんに、鈴木さん、そして大湖さん。
この3人が出ているならば、と思って購入を決めました。
特に、縫の方を演じられていた大湖せしるさんの御姿が見たくて強く購入を決意したところがあります。
この購入の決意は大正解でした。
縫の方は物語の中の優しさの一つなんだと思います。
どろろも、寿海さんも、百鬼丸に対して優しさを見せてくれる人はいますけど。
縫の方は家族や周囲の人たちに向けてとにかく優しい。
百鬼丸への想いが多宝丸に透けて見えて、多宝丸は淋しい思いをしていた部分もあるのでしょうけれど。
大湖せしるさんを見る為だけにどろろの映像を購入する価値はあると思います。
多宝丸を演じられていた有澤さんは、和服が良く似合う。
スタイルが良いので、どんな服も似合うのでしょうけれど。
殺陣も格好良かったなぁ。これは百鬼丸も同じ。
私は個人的に有澤さんは切ないお芝居が似合う方だと思っていて、今回の多宝丸は私の中の有澤さんのイメージにピッタリでした。
多宝丸って描かれ方が様々あるらしいのですけど、私はこの舞台の多宝丸好きです。
百鬼丸を演じられていた鈴木さん。
とっても難しいお役だったんだと思います。
体を取り戻すって、そもそも体が無いというところからのスタートが難しい。
耳を取り戻したり、声を取り戻したりした時のお芝居はとても凄い物でした。
まばたきをしない瞳の強さと冷たさが印象的で、これが百鬼丸という人なんだなぁ、と。
やっぱり役者さんって凄いなぁ。
噛み締める
どろろ、1回見ただけじゃ全てを掴むのは難しいと思います。
これからまた見たいと思う時が何度もやって来るでしょう。
そのたびに見て、泣くんだと思うのですが、
物語を噛み締めるように楽しむ事の出来る作品だと思いました。
Blu-ray買ってよかったなー。
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