砂糖水と雑記帳

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【読書】魍魎は心の隙間に住み着いた

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久しぶりの読書感想ブログです。

今回読んだのは、京極夏彦さんの魍魎の匣。辞書の様な分厚さの本なのですが、これが、面白い。

面白過ぎてさくさくと読めてしまう魅力たっぷりの本です。

 

 

 

 

動く人物

魍魎の匣はこの本1冊でも楽しめるのですが、姑獲鳥の夏という本を読んでおくとより楽しめます。

百鬼夜行シリーズとか京極堂シリーズなどと呼ばれているシリーズの2作目になるのが魍魎の匣

 

実は、百鬼夜行シリーズは高校生の頃にハマって何冊かまとめて購入した本たち。魍魎の匣もその当時に購入して読んでいました。

キッカケは魍魎の匣の映画を見たからなのですが、京極堂がとても魅力的に見えて、原作を読みたい!と思ってシリーズを思い切って大人買いしたのです。

 

今になって改めて本を読もうと思ったキッカケは舞台。好きな俳優さんが舞台・魍魎の匣に出演されるという事で、もう一度原作を読みたいと思ったのでした。

舞台に関しては、ニコニコ動画で最初の30分くらいを視聴しました。本当は全編見たかったのですけど、有料会員ではないので…。

 

映画や舞台といった映像で魍魎の匣に触れたからなのか、本を読んでいくと登場人物たちが動くのです。私の頭の中で生き生きと動き話す人たち。これは、私の想像力が豊かであるというだけでなく、原作の文章の鮮やかさもあるからなのだと思います。

 

分厚い面白さ

魍魎の匣は本のタイプによっていくつか出版されているようですが、私が持っているのは超分厚い文庫本。1000ページ越えの本なんてなかなか無いように思います。

パッと見ただけではなかなか手が出しにくい厚さなのですけど、読み始めてしまうとあっと言う間に読めてしまうのです。

ページをめくる手が止まらないとはまさしくこの事だな、と思うくらい。

 

難しい言葉や言い回しなどもあるのですけど、それらもまた大きな魅力。

京極堂が話し始めると引き込まれるのです。これは、物語の中の登場人物と同じ体験を読者もしている、という事になるのではないか?と思ったり。

 

読んでいてもダレる事の無い物語の構成力というか文章力は凄いの一言です。飽きる事が無いんですよね。

今回は2度目の読書になったのですけど、初めて読んだ時などは物語の謎がコロコロと転がっていくのを必死に追いかける感覚でした。アレも謎、コレも謎。それは、事件を追いかけている関口と同じような感覚なのかもしれません。

京極堂だけが知っている情報、答えを早く提示してほしくてたまらない、という心理はやっぱり文章の巧みさからくるものなのだと思います。

 

匣に魍魎を

魍魎の匣というタイトルもなんだか惹かれます。匣ってこの感じでハコって読むのね、と一つ勉強になったり。

様々な登場人物が出てくるこの物語。バラバラ殺人事件の犯人を追いかける形で進む物語とそれに付随する様々な謎。読めば読む程引き込まれるのです。

箱にぴったりと収まった美しい少女。

箱に隙間なくぴったりと詰めなければ、という強迫にも似た感情。

箱という新しい肉体を与えようとする科学者。

最初はバラバラに散らばっていた関係性のカケラも見つからないモノたちが最後には一つへと纏まっていくのがなんとも面白い。

 

魍魎というものに関しても色々と考えさせられます。

あやふやで決定的な答えを持たない、と私は本を読んで魍魎をそのように位置づけました。だからこそ、人の心の隙間にスルリと入り込み、人を惑わせるのではないでしょうか?だからこそ、あんな事件が起きてしまったのではないか?人を動かしたのではないか?と、本を読み終わった今、そう思うのです。

 

読書タイム

11月に入ってから読書タイムを設けました。魍魎の匣は読み始めるとあっと言う間に時間が過ぎていく本で、気付いたら1時間経っていた、もう寝る時間だ、となったりする日も多々ありました。

読書タイムはとても有意義な時間。

魍魎の匣を読み終わったので、姑獲鳥の夏を読み返そうかとも考えているのですが、まだ積まれた本があるのでそちらを優先的に読みたいと思います。

 

読み終えて、ここまで達成感のある本はなかなか無いと思います。あれだけの分厚さの物語を構成する力ってきっと想像もできない程に凄いものなのでしょうね。作家さんの凄さに圧倒されつつ、楽しい読書タイムにしてくれた本に感謝です。

 

 

 

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