今回の光る君へ、やっぱり道長さん凄いなぁと思う回でした。
あと、彰子が描かれる(出てくる)場面が増えたことで、どういう人であるのか?っていうところがよく分かって、「可愛らしい人だな~」という感情にもなりました。
これは、もしかしたら作中と重なるものなのかも。
父と娘
朝ふと見たネットニュースでも道長を演じる柄本さんの凄さについて書かれた記事があり、やっぱり皆さんそこに惹かれたんだな~と納得してました。
彰子の心を動かすきっかけも、まひろというよりか大元は父である道長だったように私は感じます。
あの時代の高貴な女性って、基本的に触れ合う男性は親兄弟のみ。
彰子の場合、幼くして入内してしまったから弟も男性というよりかは男の子だったわけで、そうなると必然的に男性像って父親の道長に集約されますよね。
おじいさんも無くなっているし…。
そんな彰子から見た父の道長って、多分よく分かんない人だったんじゃないかなぁと想像します。
厳しくていやな父親ではなかっただろうけど、人としてどんな人なのかを掴みにくいところがあったんじゃないかな。
身分が違うから純粋に比較はできないと思いますが、まひろと為時ほどの距離感では居られなかったんだろうと思います。
そうすると、父のこともよく分かんないし、その他の男性のことなんてもっとよく分からない…そういう状態になっても仕方ないよなぁと。
道長にそのつもりは無くても、父親って謎に感じる部分ありますよね。
私も自分の経験として、父親よく分かんない…っていう感覚とてもよく分かってしまった。
そんな道長は立場や権力を得ても昔と変わらない部分がずっと残っている人で。
幼馴染たちとの会話のあのほぐれた姿、彰子からしてみたら色んな発見や驚きがあったのだろうと思います。
だからこそ、まひろの「殿御は可愛いもの」という言葉が響いたんじゃないかなぁ。
別親子について語る
雨宿りのシーンでまひろに自らの父について語っていた源俊賢。
自分の父について「素晴らしい人なのだ!」と語っている姿は、親子関係がとても良好であったと想像できます。
少なくとも息子の視点から父を嫌うような関係性ではなかったはず。
道長と息子の頼道もそれなりに良好そうに見えました。
頼道に関しては人物紹介のところに『父に対して尊敬と反発の複雑な思いを抱く』と書かれているのですが、政治に興味がないところやこの感情も含めて道長にそっくりだと感じました。
そんな良好そうな親子とは別に際立っていたのが、伊周親子。
伊周に対してとても分かりやすく嫌悪の姿勢を見せていた息子の道雅の姿が印象的でした。
幼い頃に伊周に頭ごなしに怒られているシーンが在りましたが、伊周自身があんな感じでずっと外れているのでそりゃ良好な関係が築けるわけないよねーと、納得。
歴史上では伊周が道長に対して余計なことをして失脚しますけど、多分息子である道雅もその被害にあうんだろうなぁと思うとかわいそうでなりません…。
そんな伊周の余計なことが描かれるっぽい、次回。
タイトルが毎回その話のラストにくるという流れを考えると、彰子が涙を流すのは次回の終わり頃なんだろうなぁと勝手に想像してます。
とりあえず、道長と頼道が気になるね。