ついに最終回を迎えた光る君へ。
なんだかんだ言いながら最終回まできちんと見終えました。
道長さんがあんなにもげっそりと痩せていて、役者さんの努力と健康面がとても気になりつつ…歴史的な視点での行成の死が気になった回でした。
行成の死
記事を書く前にwikiをザーッと読んだところ、道長と行成が同日に亡くなったというのは史実通りなのですね…!
しかも、夜に陰所に向かう途中に倒れたというのも記録に残っているそのままだそうで。
史実では行成と道長はあんなに仲良しの関係性ではなかったようですけれども、ドラマにするうえで行成を親道長のキャラクターにした大きな理由の1つがこの死にもあるのかな?と考えてしまいました。
道長の死のニュースの方が大きすぎて行成の死に関しては都で話が広がることはなかったそうです。
そう考えると、公任と斉信が2人の死を同じように悼んでくれていたのはとてもリアルな描写の気もする。
以前に私はテキトーに最終回の予測としてまひろと道長が同日に亡くなるのでは?なんて書いていましたが、史実で行成のことがあるならこちらの方が大事に描かれるべき物語ですよねぇ。
まひろのその後
まひろに関しては、紫式部が都から離れたところで亡くなったという史料から、都を離れて旅をして…という流れになったのかな?と想像。
ただ、乙丸を連れてどこまで歩き回っていたのか分かりませんが、なかなか大変そうな選択だなぁと思っていました。
時代が変わっていくことを大きく示唆して終わるあたりは面白かったです。
これからどんどん武士の世の中になっていくんですもんねぇ。
今回の印象深かった事たち
道長の死を日記に書いていた実資。
あの淡々と死を悲しんでいる姿はとても印象的でした。
最期まで芯を貫いて変わらない姿は格好良い。
隆家がまひろの家を訪ねて来た時に「…趣のある家だ」というようなことを言っていましたが、あの言葉や姿は隆家が変化した象徴に思えました。
隆家は実資とは対照的にこのドラマで大きく変化したキャラクターだと思っています。
対照的とも思える2人が最終回でも良い味を出していたように感じました。
そして、げっそりと痩せた道長。
その姿に驚きながら、私は父の事を思い出していました。
柄本さんが父に似ているなんてことは全くもってないのですけど、死に近づく人の姿、病でげっそりとやせ細っていた父の姿を透けて見ているようでなんだか切なかった。
私は最期父の手を取ることができなかったので、倫子が道長の手をとって布団に戻している姿を見て良かったなぁと思っていました。
ま、これはドラマというよりは私の超個人的な感想ですが…。
まひろとききょうが2人で話している姿は感慨深いものがありましたね。
あの2人、ドラマ内ではおばあちゃんと言っても良いような年齢だろうし、「若いころは色々あったけど…」と分かり合い話せる相手がいる幸福を見た気がしました。
あと、ききょうの着物の合わせ方がとても好きでした。
ということで、最終回も新たな発見や感覚の連続って感じで大きな流れの終点に良かったねぇとしみじみなる感覚とは異なりましたが、面白く見られました。
来年の大河ドラマの宣伝で江戸っ子前回の会話や空気を浴びて世界観の違いを体感した私です。
来年も頑張って完走するぞー!