べらぼう14話、どうでした?
私は見ながら色々と考えてしまいました。
「面白かったか?」と聞かれたならば、「普通」というお返事になりますねぇ。
青春編、終わり?
多分、一番描きたかったのは蔦重と瀬以の2人なのだと思います。
夫婦になるのかと思わせてならない…っていう。
私としてはこの2人が夫婦になって一緒に本屋をやっていくという流れに乗った段階でずっと首を傾げていたので、最終的に瀬以が蔦重の元から姿を消して良かったなと思いました。
別に2人に幸せになってほしくないと思っているわけではありません。
ただ、この2人が夫婦になるのってものすごいファンタジーだなぁって思ってしまって。
まぁドラマなのでファンタジーを描いても問題はないと思いますけど、私の好みとしては不要だと思うもので…。
だから正直今回の話のこの部分って「要る?」って思いながら見続けていました。
蔦重と瀬以がくっついて幸せになっちゃうと、鳥山検校が可哀想すぎるし…。
なんというか、私としてはやっぱり彼に想いが乗ってしまうので、蔦重・瀬以がハッピーエンドにならなくて良かったと思ってしまうんですよねぇ。
なんとなく私の中で今回のここら辺の物語を着地させるなら、蔦重の青春編終わりってことなのかな、と。
きちんと初恋を終了させるための描写だったのだろうと思って納得させた感じです。
そんなことより、源内先生
蔦重の恋模様がどうでもいいと思ってしまった大きな要素が、源内先生。
エレキテルの商売を盗まれ、人間不信になっているあの姿が…。
源内先生の元に新さんが居ないことが本当に悔やまれます。
ここからどんどん孤独になっていってしまうんでしょうか。
平賀源内という人の最期をうっすら知識として知っているので、坂道を転がり落ちる様に終わりに向かってしまうのではと思うと悲しくてたまりません。
今までの蔦重とのやり取りでも本来そう言う人ではないって嫌と言うほど分かっているからこそ、孤独に蝕まれた姿が苦しいものがあります。
公式HPの次回予告の文章でもちらっと源内先生の名前が書かれていて、かなり不穏な感じっぽいのは伝わってくるので、次が見たい様な見たくない様な…って気持ち。
蔦重って孤独になることがないですよね。
これは前回だったか誰かに言われていましたけど、いざという時には忘八という頼りになる存在がいて、お兄さんも居るし仲間もいるし…。
明確に居場所が存在しているからこそ、それを持たない人への想像が難しいものがある。
べらぼうって色んな階層の人たちが出てくるけど、身分とかわかりやすいものだけではない違いとか線引きも数え切れないくらいに存在するよなぁって見ていて思わされます。
男と女っていうのも、そのうちの1つだと思うし。
この分かり合えない、目に見えない明確なラインっていうのが様々なところに存在していて響いてくるんだよなぁ…。
現実でもあるものだからこそ、刺さってくるのよねぇ。