砂糖水と雑記帳

なんでもない日常の雑記帳 ~猫と暮らしてゲームして~

限られた景色

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このブログで度々車が嫌いだと書いています。

運転するのも、助手席に乗るのも、嫌いなのです。

 

しかしながら、唯一、一瞬に近いその時間の間だけ、車の中に居られることを嬉しく思う時があります。

というか、場所があります。

 

かなり久しぶりにその場所へ行くことがあり、懐かしい心の高ぶりを感じたのでブログに書いてみようかと思います。

 

 

 

 

車だけ

幼い頃は、今よりも車に乗ることに対する抵抗が少なかった私。

でも、助手席に乗るのはあまり好きではなく、後部座席に乗っているのが好きでした。

 

父と街中へ遊びに出た後、決まって帰り道の指定をしていた私。

どうしても見たい景色がありました。

 

車でしか通ることが出来ない道。

くねくねで山にへばりつくような道。

 

どうしてもその道から見える景色を楽しみたくて、わざわざ遠回りをしてもらっていました。

 

その道を走る短い時間の間だけ、心が飛び跳ねました。

 

それは、大人になった今でも変わらず。

 

久しぶりに通った道から見えたその景色に、車っていいなぁなんて思うのでした。

 

なつかし

私が父に遠回りをしてでも通って欲しいと言った道から見える景色。

それは海です。

 

山にへばりつくようなくねくねの道。

その道が海に向かってせり出しているために、道を走る車の窓からは大きな海が楽しめるんです。

地平線も見えるくらいに一面海。

 

広い海が走る車から楽しめるその道が大好きで、久しぶりに車から眺めた景色は私の心を一気に子供に戻しました。

 

海って私にとってはとても身近な物。

だからと言って、特別好きなモノではありません。

わざわざ海を眺めには行かないし、海水浴の類は嫌い。

 

ただ、あの道から眺める海だけは別なんです。

わざわざ遠回りをしてでも見たい景色だし、その海だけは大好きだなぁって。

 

私が知る中で最も美しい海の景色だと思っています。

ただ、歩道があるような道ではないので、その景色を綺麗に写真に残すことは難しいでしょう。

だからこそ、余計に私の中で価値が高まっているとも言えますね。

 

変わらないで

田舎の景色はどんどんと変わっていっているように思います。

 

私の家の周辺も、幼い頃に見ていた景色とは様変わりしてしまいました。

味気ない、つまらない景色。

可能であるならば、あの頃の、幼い私が見ていた景色に戻せないかなぁと思うくらい。

 

特別な道から眺める海の景色は、どうしても変わって欲しくない景色です。

海が開発によって様変わりすることは少ないのかもしれませんが、無いとは言えないし、道自体がルートなど変わってしまって、あの海が見えなくなってしまう可能性もあります。

 

私が生きている間、ずっと、いつでも見ることの出来る景色だと保証が無いのだと久しぶりにその道を走って、景色を眺めて感じました。

 

あと何回私はあの景色を楽しめるのかな?

変わらないで欲しいものです。

 

 

 

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