光る君へ第8話の感想雑記です。
今回のメインとしては、やっぱり道兼なのでしょうか。
彼にも色々と見えてくるものがあり、確かにキャラクター性は深まったように感じました。
が、私としては、安倍晴明が気になってしょうがない回。
あれは…どういうこと?
白か黒か
藤原兼家が倒れた理由は、藤原忯子が憑りついていたから…でした。
彼女を死に追いやったのは、確かに兼家のせいなのかもしれません。
呪詛をかけるように安倍晴明に言っていたし、国(民)の意図なのだと圧をかけてそれをさせましたよね。
ただ、あの時にはお腹の子が生まれないようにというのが大元の願いだったのに、それを忯子の命までも奪ってしまったと兼家が晴明に文句を言っていた。
それに対して晴明が色々と言い訳を言って…。
そのやり取りの後なので、この兼家が倒れた理由というのは、そもそもは晴明にもあるわけで。
そう思って見ていたので、イタコのあの場面も全て晴明の自作自演なのかな?とか、思ったり。
一応作品の世界観的には、怨霊とかが存在するような感じで描かれているので、晴明が忯子を兼家にくっつけて、イタコに喋らせて…みたいな、そういった流れの全てが晴明の思いままに動いているように見えたんです。
そもそも安倍晴明という人物については掴みどころが無いので、何とも言えないんですけど。
そういう事してても全く不思議じゃないように思えるな~っていう。
忯子という人物も基本的に床に伏せっているところしか見ていないので、そこまで怨念を残して人に憑りついていくような人には見えなかったんですよねぇ。
それも、晴明が全部自分でやったことなんじゃないかと想像してしまう理由の1つだったりします。
もうちょっと忯子という人物が掴めるような情報があれば、また違った見え方もあったのかもしれませんが。
私にはひたすら安倍晴明劇場でした。
負の役回り
道兼に関しては、あの危うさの理由がようやく判明したという感じでしょうか。
幼い頃から父親に暴力を振るわれていた。
多分、母親の時姫は知らなかったのだろうと思いますが。
兼家は次男にはそういった役回りを背負わせることを早い段階から決めていたわけですよね。
意図的にそういった道に進ませるための振る舞いだったのでしょう。
言い方悪いかもしれないけど、捨て駒的な見方をしていたんだろうなと思います。
3人兄弟で道兼がその役回りになったのには、何か理由があるのでしょうか?
兄弟の産まれ順としては、道兼と道長の間に詮子が居るので、そもそも兄弟2人の想定だったのかな。
兼家としては思う通りに育った息子なのでしょうかね、道兼って。
基本的に子供よりも家の方に重きが置かれている感じはずっとしていたので、そういった判断の元の行動なのでしょうね。
正直自分の家に対しての思い入れみたいなものって、今のところ私はあんまり掴めていないです。
子供の方が家よりも愛情を注ぐ対象としては分かりやすいし…。
ここら辺の時代特有の感覚とか考え方って難しいですよね。
あえて違和感として残してドラマが進んでいく感じも、制作意図として在っても不思議じゃないとは思うんですけど。
私としては理解して先に進みたいと思ってしまうので、なんだかちょっぴりモヤっとポイントだったりします。
見続けるうちに「なるほど~」って感じる時がくるのでしょうか…。