砂糖水と雑記帳

なんでもない日常の雑記帳 ~猫と暮らしてゲームして~

【どうする家康】笑顔を遺して去っていく。

書きたい事が沢山浮かぶどうする家康第36話。

於愛さんとのお別れを悲しんだり、忠勝のパパっぷりに涙したり、千代との再会が嬉しかったり、茶々にがっかりしたり…。

どこまで書き込めるかな…?

於愛日記

36話のタイトルでもある於愛日記。

於愛さんの語られてこなかった過去に触れられた回でした。

そもそも奉公以前に夫が居て、子供が居たというのは以前wikiで調べたときに出てきたので情報としては知っていた。

ただ、史実であったとしてもそれをドラマで描くかどうかっていうのは、別な話で。

しかも、主人公が家康である以上この話題って触れにくい物だと思うんです。扱いにくいというか…。

「どう描くか?」ってところも問題になるだろうし。

それを於愛の視点で、「家康のことは尊敬しているけれども慕う人ではない」と言わせるということに、とても大きな挑戦とか意味を感じました。

今回のお話ってこの一言に集約される気がします。

過去に想いを持ったまま、捨てられないまま、それでも生きていかなくてはいけない人達の物語だったのだろう、と私はそう受け取りました。

千代もそのうちの1人で。

家康はもちろん、家臣たちも、あの時代にああして生きている人達のほとんどが望まない別れや忘れたい過去を持っているからこそ、という気がします。

於愛さんが民に慕われていた描写、とても嬉しかったです。

それから、体調を崩して弱っていく様子以上に笑顔を印象的に残したまま居なくなる…という描かれ方も。

家康の記憶にも、周囲の人たちの中にも、彼女の笑顔が強く残っていることの表現としても、そうして記憶しておきたいという一視聴者的願望としても、分かりやすく悲しい暗いお別れでなくて良かったです。

父・忠勝

娘である稲は出て来ますが、奥さんの描写が無いのがずっと気になっていました。

そもそも人物相関図にも載っていないので…。

省かれている事への意味って、色々と大人の事情など含めてあるのだろうとは思いますが。

ただ、今回に関してはそれがとても良い方向に働いたように感じています。

じゃじゃ馬と言われる娘稲のことを幼い頃から本当に可愛がっていたのであろう忠勝。

「槍や弓を教えていた」というのも、知らない人からすれば「なんてこと!」って思われそうですけど、忠勝にとっては最大の愛情表現だったのだろうと思います。

槍や弓なら、稲に自ら教えてあげられるし、一緒に行えるし…。

当時の女の子にとって必要のない知識であったのだとしても、忠勝からの目いっぱいの愛情だったのでしょう。

真田への輿入れに反対していたのも、千代に過剰に反応していたのも、真田が信頼できないからではなく、可愛い娘を遠くへやりたくないからって言うことも、初めからにじみ出ていて…。

若い頃の忠勝なら真田が信頼できないという一点で猛反対するのも分かりますが、今の忠勝ではソレで本音を隠して押し通そうとするのは無理がありますね。

ここら辺は忠勝という人物の成長や変化も感じられる部分だと思いました。

稲が輿入れを決心して忠勝に向き合うあのシーンは、斎藤道三帰蝶のソレのオマージュでしょうか…?

そんなことも感じられて面白かったなぁ。

千代さん

長らく存在も現状も謎だった千代。

サラッと馬場信春の娘って言われていてビックリしたんですけど、以前にその様な情報出てましたっけ…?

馬場信春ってなぜかとても印象深く覚えていて、ドラマに出てたのか調べたらその表記は無く。

多分戦国BASARAでモブ大将の名前として見ていて記憶していたんだと思われ…。

さて、そんな千代。

気になって調べてみたら明確に名前の表記はありませんでしたが馬場信春の娘が鳥居元忠のもとに嫁いでいるのは史実。wiki調べ。

側室とされていましたが、鳥居元忠の妻になり、徳川勢の1人という立場になったんですね。

なかなか印象深い人だったので、また再会できてとても嬉しい。

これからは忍としてでなく、普通の女性としての道を歩いていくことになるというのは、きっと幸せなのだろうと思います。

大鼠のように生まれも育ちも忍というわけではないというところも、千代独特の複雑さを生み出していますよね。

普通に考えたらいいところのお嬢さんなわけだし…。

鳥居元忠は忠臣として名高い武将らしく、ドラマでもそのように描かれていくと思われるので、夫婦としても幸せでいてくれたらいいなぁ。

その他もろもろ

オープニングで茶々のクレジットを見て「あぁ…」となりました。

想像はしていたし、予想通りと言ってしまえばそれまでなのですが。

ただ、登場してとてもがっかりというか、何とも言えずショックで。

お市様が好きすぎるので、どうしても単純に喜べないのです。

北川さんのお芝居が見られるのは嬉しいんだけどねぇ…。複雑。

次回はいよいよ家康が江戸に移される…とのことですが、話の展開が早いというかなんというか。

今までもサラッと流れていくものが多い印象でしたが、最近の加速度合いは物語の進行と残された時間(もう10月だしね)によるものなのでしょうか。

北条との戦の間に旭姫も亡くなってしまうし…。

それがどのように描かれるのか、そもそもナレーションベースで終わってしまうのか…という不安もあり。

心理描写とか小さい物語が好きな私からすると、加速によって省かれる部分にがっかりしてしまうこともあるので、ちょっとソワソワしてしまいます。

秀長はもちろん寧々の心模様とかもうちょっと掘ってほしかったと思ったりして…。

加速に振り落とされないようにがんばろう。

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