第42話のどうする家康。
関ケ原の合戦に関しての私の知識があまりにも無く、ふわっと認識していた程度だったことがよく分かりました。
ドラマ内では、鳥居元忠と千代夫婦の最期が描かれ、その姿が悲しくも美しいもので良かったなぁと思いつつ、やっぱりお別れは悲しいという想いもあり…。
素敵な夫婦で良かったな。
寄り添うかたち
史実では女性の一生ってあまり残っていないので分からないのでしょうけれど、ドラマ内では夫である鳥居元忠と伏見城を守っていた千代。
家康に夫婦になる事を許されてから、ずっと2人は二人の形で寄り添ってきたのだろうなぁと想像されます。
ビシっと夫の尻を叩いてくれるような、そんな奥さんだったのではなかろうか…?と。
色々とあった2人でしたが、一緒に居た時間が幸福なものであったのだろうと思えるだけでも、一視聴者として幸せです。
夫と一緒に戦う女性というと、私は真っ先に巴御前が思いつくのですが、残されていないだけで、きっとああして一緒に戦った女性は居るのでしょうね。
単純に私が知らないだけなのかもしれないけど。
「死に場所を得た」という千代の言葉、その命を終える場所として戦の中で、夫の腕の中を選んだのでしょう。
悲しいけど、それが一番彼女にとって幸せだったんじゃないかと私は思いました。
戦の描写はなかなか辛いものがありますが、描かれない背景であの2人の幸福な時間が想像できたので良かったのかなと感じています。
女性の力
家康を筆頭に、女性に支えられているなぁという描写が多いように感じる今回の大河ドラマ。
そう思う大きな要因として、必要な時に必要な能力を持つ女性が現れるということがあるように思います。
家康であれば、瀬名から始まる妻や側室たちはみんな必要なタイミングで彼に影響を及ぼしていますよね。
天下泰平のプランを与え、喪失の穴を癒し、家康らしさを取り戻し、政や戦について語ることが出来る。
みんなそれぞれに才のある女性たちばかりだと言える。
石川数正や酒井忠次のように1人の女性と生きた人たちも、妻の力や影響を感じさせる描写があったりしましたよね。
酒井忠次には最後の最期まで志を共にしてくれる千代という女性が居て。
徳川勢の力の一旦は間違いなくこういった女性のものだと思ってしまうのは、私が女性だからでしょうか…。
わりと徳川の皆さんは女性に対して柔軟だよねって思うんです。
阿茶局が政に口を出してもそれを忠勝も正信も邪険にしません。
もちろん「殿の側室だから」という見方も出来ますが、それでもきちんと意見を交わして対等にやり取りしてる。
秀吉が言っていた「綺麗な着物を着て美味しい物を食べて…」という女性の幸せは間違ってはいないのでしょう。
が、それだけでは圧倒的に足りない部分もあると私は思います。
ある意味古い枠に当てはめて女性を見ていたのが秀吉だったのかも。
そう考えると、適材適所的に女性の力を活かすことが出来ていた徳川勢は強いよね。
義理の父と対等に渡り合った稲も素敵でした。
さて、次回はいよいよ関ケ原。
ふわ~っとした知識しか無くて、大坂の陣とごちゃ混ぜになっていたことに気づいたのは、歴史探偵を見ていた時でした。
なんだかとっても曖昧なのですよね。
人の心を掴むことのできない三成の敗北理由はやっぱりソレなのでは?と勝手に想像してますけど。
どんな風に描かれるんでしょう?
きっと次回はほぼ戦シーンなんだろうなぁとか予想を立てているので、あんまり私にはヒットしない1話になるかもしれないとも思っていますが…。
いや、忠勝や直政が活躍してくれれば、それはそれで面白いですけど。
戦かぁ…って思っちゃう。