
『豊臣の花嫁』というタイトルから旭姫に焦点が集まりそうだと予測していましたが、なかなか色々と感情が動いて忙しい1話だったように思います。
囚われることで化け物になるという方程式の中、そこから上手く抜け出すことのできた家康。
人の道に戻ることができたのは、豊臣の花嫁である旭姫のおかげでもありましたね。
感動回だった。
旭姫
前回の終わり、予告を見た段階では「なかなかの人物…」と想像していたのですが、旭姫はなんともいじらしく愛らしい方でしたね。
於愛や於大の方とも仲良くお喋りをしていて。
大奥的なイメージが強いと、ああいった場で女性陣でギスギスする想像をしてしまいますが、和やかで朗らかで…。
女性の笑い声がああやって上がっているお城というのは、素敵だなぁと思ってしまいました。
前回秀吉が数正に「女な綺麗なべべを着て…」と語っていた話が思い起こされて。
此方に関してはとんでもない皮肉としての連想でしたけど。
私、あまり旭姫の事を詳しく知らなかったのでいつもの如くwikiで検索して見ました。
前の旦那さんと離縁させられて…というのは、ドラマ内の創作ではなく史実なんですね。
研究的には色々な見解があるようですけれども。
最初に大阪城に現れた姿を見て、あまり姫という肩書きがしっくりこない人だなぁと感じまして。
元々農民的な暮らしをしていたところを、無理やり秀吉に姫にさせられちゃったのかな?って思いながら見ていたんです。
登場の際に指のアップがありましたけど、あれがその描写な気がして…。
「家康を上洛させる」という重い荷物を背負わされてやって来た旭姫。
当初家康にはそっけなくされてしまいますが、於愛や於大の方が彼女に寄り添ってくれて。
白粉の場面、於大の姿を見て咄嗟にああいった行動がとれる旭姫、本当に賢い優しい女性ですよね。
空っぽの金ぴか
秀吉が身にまとっている金ぴかの着物。
旭姫もピカピカしたような着物(打掛)を身に着けていました。
於愛や於大の方、数正の妻である鍋もそうですが、身に着けている着物の感じが大きく異なりますよね。
もちろん関白の妹なのだから、派手でお金のかかった物を身に着けていてもなんらおかしくはありませんが。
私には、あの金ぴかが空虚の象徴に見えてしまって…。
外見ばかり満ちているように見える金ぴかの着物に対して、於愛たちが身に着けている質素かもしれないけれど美しい着物。
「旭姫は金ぴかじゃない方が似合うよなぁ…」って思ってしまいました。
そうそう、旭姫の存在に関してずっと気になっていたのが、「家康が江戸城に入城したときに一緒に居たのか?」ってこと。
以前に側室に関して調べてみたら、お葉の方だけが一緒に居たと書いてありました。(wiki)
正室であるはずの旭姫のことがなにも書かれておらず…。
調べてみたら、旭姫は47歳で亡くなられているんですね。
嫁いできたのが44歳とのことなので、家康との夫婦期間は3年ほどしかなかったそうです…。
囚われた化け物
さて、秀吉。
家康を上洛させるために旭姫を嫁がせ、上手くいかないとなると自身の母親をも人質として家康の元へ送っていた。
秀吉ってとても母親想いな人だったという印象があるのですが、現状そういった要素は全く見えてきません。
秀吉の変貌というか、空っぽの人形がカタカタ音を鳴らして動き回っているような気持ち悪さも気になるのですが、私の中での一番の違和感は寧々。
こちらも勝手なイメージですけど、寧々ってもっと高い視点でものを見ている人だと思っていたので。
あの秀吉と二人三脚してる感じが、とても気持ち悪いのです。
化け物1・2って感じ。
正直、天下を取った後の秀吉に関してはその挙動とかそもそもあんまり興味が無いので、いつまで豊臣政権のお話が続くのか分かりませんが…。
今の時点で既にあれだけ出来上がっている秀吉なので、ここからどうさらに転がっていくのか、かなり引き気味で見てます、私。
9月10日はお休みらしい。
9月10日の放送はお休みらしいので、次回の放送は17日。
色々と関連番組を録画したまま未視聴なので、それらを消化する期間にしたいと思っています。
そしてひたすらに旭姫が幸せであってほしいなあと思う…。
鍋さんは数正とお汁粉か何か一緒に食べていましたけれど、ああいう穏やかな時間を過ごせたらいいのになぁと。
武士の視点で見たら複雑なのかもしれませんが、私としては鍋さんのあの笑顔が見られただけでちょっと救われた気になりました。
あと、この夫婦の二人三脚感はとても好き。
数正も幸せであったらいいなぁ…。
