今日は心をモヤモヤさせる原因の一つ『嫌な思い出』とどのように付き合っていくべきか考えてみました。
忘れっぽい?でも覚えてる
「私って色んな事忘れっぽいな」と普段感じています。
祖母と会話している中で、祖母は明確に覚えている事でも私はすっかり忘れていて
「そんな事あった?」「そんな所行った?」などなど
覚えていない事って結構あります。
祖母の記憶力に感心してしまう事も…
しかし、そんな忘れっぽい私でも明確に覚えている事ってあります。
それが、嫌な思い出。
特に学生時代に多いのですが、
教師に怒られた事であったり、対人関係で失敗した事であったり、と
嫌な思い出って忘れたいと思っているのにまるで脳にこびりついてしまっているかのように忘れられないんですよね。
人の脳というのは本来忘れやすいものなのだそうです。
「おとといのお昼ご飯何食べた?」
と質問されてパッと答えられる方はどれくらい居るでしょうか?
私は悩んでしまいました。…覚えてない。
食べたものを日記などで記録していたりする方はもしかしたらすんなりと何を食べたのか答えられるのかもしれませんが、
「覚えておこう」としない限り、記憶はどんどんと消えていくのです。
今も整理できていないという事
では、なぜ忘れたい嫌な思い出は忘れられないのでしょう?
嫌な思い出ほど思い出す回数が多いなんて事ありませんか?
何度も思いだす事で、記憶との繋がりは強くなります。
そこにマイナスな感情がくっつく事で、さらにその記憶は強いものになっていくのだとか。
同じような失敗を繰り返さないために何度も思いだして、自分を防衛している、とも言えますが、思い出したくない事を思い出してしまっては落ち込むなんて、嫌なものは嫌ですよね。
また、何度も思いだしてしまう理由の一つに
実は忘れたくないと思っているというものもあります。
どういう事かと言うと、嫌な思い出である過去の出来事が自分の中ではまだ解決しておらず、怒りの感情や悲しみの感情が消化出来ていないからという事。
嫌な思い出を忘れない事で、失敗してしまった自分や自分に嫌な思いをさせた相手を忘れないように、「許すものか!」というようにしているのかもしれません。
嫌な思い出を反復してしまうのは、怒りや悲しみ、恐怖などと言った強い感情が伴ってしまうからで、それらの感情のアウトプットが上手くできていないから、なのだそう。
嫌な思い出への対抗手段
嫌な思い出を何度も思いだしてしまう理由が分かったところで、その対抗手段を知りたいですよね。
記憶と結びつけられた強いマイナスの感情のアウトプット。
簡単なのは、紙に書き出す事です。
頭の中でモヤモヤと考えているよりも、
文章に書き起こす事で、過去の出来事を客観的に見る事ができます。
そして、気持ちの整理もしやすくなります。
文章を書いているうちに新しい発見があるかもしれません。
大きな怒りの感情の下に実は悲しみの感情が隠れていた、など
嫌な思い出と大きく一括りにしていたものが細かく整理されて新しい発見をする事ができ、そこからもう一度向き合う事で、嫌な思い出と分かれる事ができる、という事。
また、紙に書き出しておく事で
「これはもう記録したから脳で覚えておく必要はない」と脳が判断して忘れやすくなる、という効果も期待できるそうですよ。
もう一つの対抗手段は、なるべく思い出さない事。
「それができれば困らないよ」と思うのですが、
無意識にでも何度も思いだす事で、脳が「これは重要な記憶だ」と思ってしまい強く記憶に残ってしまうのだそう。
昔の事をふと思い出すなんて素敵な事かもしれませんが、嫌な思い出であるならば、そこは避けて通った方が良いという事みたいです。
『これから』を考える
嫌な事を思い出してしまうと
「あの時ああすれば良かったな」「あんな事しなければ良かったな」と考えてしまいますよね。
私もマイナス思考でクヨクヨと考えてしまうタイプです。
しかし、過去は変えたくても変える事のできないものです。
紙に書き出したり、なるべく考えないようにしたりして、嫌な記憶と対抗しつつ、
より良い今、よりよい明日を手に入れられるように日々生活していきたいものですね。
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