小さなころから苦手だったフキ。
先日初めて食べたフキノトウ。
…同じ物だと、食べて気付いて、苦手が増えた話です。
庭のフキ
我が家には小さいながらも庭があり、祖母がその庭で野菜を作ったりしています。
作っている野菜は我が家で消費していますが、消費できないくらいに茂ってしまう事が多々あるくらいに庭の土は健康で、祖母も野菜作りに励んでいます。
さて、私の小さい頃は庭の隅にフキが生えていました。
時期になると祖母はそのフキを取り、ビニールの手袋をして筋を取り(フキは触っていると手が黒くなるんですよね)、煮物にしてくれていました。
しかし私はそのフキの煮物がとても苦手。
理由はあの香り。
口に入れて噛むとふわぁっと口内に広がるあの香り。
とても苦手で食べる事ができないのです。
せっかく祖母が作ってくれても食べる事のできないフキの煮物。
さらには、庭に生えるはずのフキが生えなくなってしまった事もあり、フキの煮物が我が家の食卓に上がる頻度は本当に減りました。
食卓に登場しても、私は食べる事が出来ないんですけど…。
先日、祖母が友人からフキノトウを大量に貰っていました。
フキノトウなんて食べた事のない私。
食卓に上がった事も無いのです。
祖母も、調理方法をどうするか悩んでいて
やっぱり王道の天ぷらにしようという事になりました。
食べた事の無いフキノトウ。
「どんな味なんだろー?」
と暢気に考えていたのです、私。
この時は本当に気づかなかった。鈍感というか、おバカというか…。
人生初のフキノトウ。
揚げたての天ぷらでひと口パクっと食べた瞬間にあの香り…
「えっっ」
と心の中で思いましたしちょっと叫びました。
まさか、とは思ったのですけど
よくよく考えれば分かる事ですよね。
フキとフキノトウ。
つまりは同じ物。
同じ香りがして当然なんです…。
この歳になって身をもって勉強しました。
やっぱり苦手かも
天ぷらにしたからなのか、
フキの煮物のようにひと口食べて「もう無理!」とはならなかったのですけど、
でもやっぱり苦手です。
歳をとると、小さい頃に苦手だった食べ物が食べる事ができるようになったりしますけど、確かにそういった感じで食べれるようになったものもありますが、
今回は真逆。
この歳になって食べられない物が増えました。
フキノトウ。
私自身は食べ物の好き嫌いは少ないと思っていましたが、実はそうではないのかも…。
フキノトウショックは、しばらく引きずりそうです。
と言うか、名前でなんで気が付かなかったんでしょうね、私。
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