砂糖水と雑記帳

なんでもない日常の雑記帳 ~猫と暮らしてゲームして~

【光る君へ】恐ろしく痛々しく美しいが詰まった1話

頭を空っぽにして楽しめた今回。

気づけばもう半分終わっていることになる物語に、びっくりしています。

今回は演出と、為時が凄いなぁ…としみじみ見ていました。

着地の予測

今までの大河ドラマと違って、話の流れみたいなものが予測できないので、「もう半分終わっている…」という驚きと共に、「これからどうなっていくんだろう?」とも考えてしまいます。

紫式部の生涯を考えた時、ドラマとしては道長とともにあるわけですから、道長が絶頂になるところも当然描くのだろうし、その先で終わるんだろうか?

どんな風に流れていくのか予測がつかない面白さはありますよね。

さて、前回の詮子の呪詛について。

ドラマを見ている段階ではサッパリ理解していなかった私。

後々ヤフコメなどを見て自作自演であるという事を理解しました。

そのうえで、あれは詮子単独の自作自演だったのか、倫子も協力者だったのかという考察がされていましたが、今回のことで呪詛に関しては詮子の単独。

その後にその情報を外に流して伊周に罪を負わせたのが倫子という理解に落ち着きました。

…あってる?

そもそも私の中では倫子ってとんでもなく恐ろしい人物なので、そう言うことしていても何も不思議ではないのですけど。

彼女があれだけ恐ろしい方に尖っていくのって、道長に自分が認識していない第三の女の気配を察しているからとも捉えられますよね。

自分と明子以外の、誰か。まひろのことですけど。

倫子は道長のことが大好きだからこそ、妻として妾の存在は理解把握しておきたいと思っても不思議じゃない。

それなのに表に出てこない女性がずーっと道長に透けて見えていれば、そりゃ鬼にも般若にもなるよねぇ…っていう。

元々恐ろしい種を持っていた人ならなおさら、そこが膨れて成長してあんな感じになっても「そりゃね」のひと言で片付けられてしまう気がする。

ヤフコメで気づく

そう言えば、前回サッパリ理解が追いつかなかった私がヤフコメを徘徊していて目にした意見の中で、貴子についてのものが面白く記憶に残っていました。

それと言うのが、息子たちには甘いのに娘には関心が薄い母親というもの。

伊周と隆家のやらかしに関して、「中宮様に頼って何とかしてもらおう」という考えを持つのはそこまで不思議ではないと私は思っていたのですが、その後もひたすら息子たちの心配ばかりで定子への関心がとにかく薄い…とのこと。

前回の話を見ただけでは「そういう見方も出来るんだなぁ」くらいの受け取りだったのですが、今回これがあからさまに出てきていたように感じました。

あと、息子たちに甘いというよりも伊周に甘いんでしょうね、貴子って。

隆家の方には伊周ほどの甘々っぷりってない気がする…。

やっぱり長男だから可愛いのでしょうか…?

平安時代の人の感覚と今の私の感覚が同じであるとは思いませんが、成人している息子にくっついて行く、離れるのが辛い…みたいなあのシーンへの感情移入はさっぱり出来ませんでした。

親離れできない伊周も痛々しいけど、息子離れできない母親も見ていて痛々しいものがある…。

それでもってひたすら定子が可哀想。

誰も自分の苦しみを理解してくれない、母でさえも関心を向けてくれないって、そう感じてしまえば生きていても仕方ないって思うよねぇ。

美しくすごい

定子と清少納言枕草子のやり取りの美しさは秀逸でしたね。

花びらが落ちて着たり、蛍が舞ったり、枯れ葉が降ったり…。

あれはいかに清少納言の書いた文章が素晴らしいものであるかを伝える、本当に秀逸な描かれ方だったと感じています。

その後に起き上がって文を読んでいる定子の姿を見て声を上げずに号泣する清少納言の姿に、私もちょっぴり泣きました。

このシーンともう1つ感動したのが、為時。

松原客館へ立ち寄った時のあの瞳の輝き方…!

抑えているつもりなのでしょうが、ワクワクが出ちゃってるあの感じがたまらなく好きでした。

宋人への好奇心とか隠せず瞳に現れる感じが、為時が嘘や駆け引きの苦手な素直な人だということを良く表している気がします。

次回はこちらでの話が濃く描かれるっぽいので、楽しみ。

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