砂糖水と雑記帳

なんでもない日常の雑記帳 ~猫と暮らしてゲームして~

特養に居る祖父に面会に行ってきた私が色々と思うことを書いてみた

週に1回の祖母の家へ遊びに行く日。

特養に居る祖父の元へ、面会に行きました。

前回会ったのは、いつだったか明確に覚えているわけではありませんが、そこまで昔ではない。

ですが、明確に変化を感じました。

ゆるゆると淡くなっていく祖父。

認知症

祖父、認知症が進んでいました。

前回の面会の際には、持って行ったゼリーを喜んで食べていた。

お酒もタバコもやらない祖父にとって、1番の楽しみは甘い物なのです。

甘い物には目がなく、家に居た時は無くなるまで延々と食べている人でした。

今回も祖母がゼリーなど差し入れに持って行ったのですが、それを渡しても前回ほどの反応は無く。

「後で頂きますね」と職員の方に言われて横に置かれても、気にする素振りもありませんでした。

今までの祖父から思うと、考えられない姿です。

祖母のことはまだ分かっているようでしたが、会話は出来ず

「遠いところわざわざ有難う」「いずれ帰る」「みんなが応援してくれる」の3つの言葉を繰り返していました。

こちらからの問いかけには答えず。

多分、理解できてないんだと思う。

ちなみに祖父が入所している特別養護老人ホームは、祖母の家からそこまで離れた場所にはありません。

ちょくちょく書類などを提出しに行っているのですけど、苦にならない距離です。

ま、そんな事実はどうでも良いんでしょうけど。

認知症の症状が進んで、私の知る祖父では無くなっていっているのだと強く感じました。

『祖父』という人間(人格?)が淡くなっている感じ。

15分の面会時間だったのですが、祖父は早々に椅子から立ち上がり、自室に戻っていきました。

プロの力

祖父、とても穏やかに日々生活しているようです。

家に居た時には色々と祖母と衝突して喧嘩も多々していたのですけど。

施設の職員の方達はやはりプロなので、そういうこともなく。

祖父がストレスのないように上手くしてくれているようです。

そこら辺は、家族であっても「どうにもならない部分だなぁ」と痛感する程。

認知症が進んでいて、厄介をおかけすることもあるのだろうとは思いますが。

本当に頭が上がらないです。

終わりを思う。

祖父の顔を見て『毒気が抜けた』気がしました。

それは、認知症が進行して『祖父らしさ』が薄くなってしまった証拠なのかもしれません。

が、痛みや苦しみからも離れているように見えて、このまま人生が終幕していくのは「ある意味では幸せなのではないか」と、私は思いました。

勝手な想像なので、本当のところはわからないですけど。

今のところ他に病気らしいものはない人なので、このまま少しずつ現実から離れて終わっていくなら、そういう道が良いのかなぁと。

ヨボヨボとしていた訳ではなく、椅子から自力で立ち上がるくらいのことはできます。

杖をつきながら歩くこともできている。

今すぐにどうこうなるような状態ではないのだろうと思います。

が、私は今回の面会で『終わり』をとても強く感じました。

老いていく形の1つなのかな。

ただ日々を穏やかに過ごせているなら、それだけで幸せなのだと私は思っています。

本当に、施設の職員の皆さんには感謝しかありません。

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