第26回目のどうする家康。
大きな喪失を経て変化した家康の姿に視線が向きがちでしたが、1番印象に残ったのは勝頼でした。
たぬきの始まりかな。
わからん時系列
前回の感想雑記でだったかと思いますが、「本能寺の変っていつ?」と書いた私。
歴史上の出来事の大まかな流れは知っていても、それがいつっていう部分は知らない。
そこで、気になったので調べてみました。いつものごとくのwiki調べですが…。
瀬名が亡くなったのが天正7年8月29日。
信康が亡くなったのが、同年9月15日。
秀吉が毛利との戦をしていたのが天正10年の4月ごろから。
で、肝心の本能寺の変が同年6月2日。
つまり、瀬名が亡くなってから本能寺の変が起こるまで3年くらいしか時間が経っていない。
ってことは、ドラマで描かれたように家康が信長を討とうと考えて動くにも、十分な時間があるってことですよね。
準備する時間としては短いかも知れないけど、冷静になって考え直す暇を与えられない時間かな?とも思うんです。
家康が心の傷や痛みを癒して乗り越えるには、3年なんかじゃ足りない。
信長との距離感や関係性を考えても、憎しみを育てるのに適した時間だったのかな〜?
っていう、勝手な想像。
本能寺、
本能寺の変、そもそも歴史的にも謎が多い出来事ですよね。
1番の謎は、「なぜ明智光秀は信長を討ったのか」ってところだと思います。
色々と説があるようですが、家康黒幕説なんてのもあるらしく…。
秀吉黒幕説もあるんだけども。
どこの誰にも信長を討つ理由(動機)があったってことですよね。
ドラマを見ていて、「家康黒幕説で描くのかな?」と思っていた私。
「いよいよたぬきジジイへの進化の時!?」ってちょっとワクワクした。
それが、次回予告を見て「あ、やっぱり単純に光秀が信長を恨んだ結果か…?」と考えが変わり、公式HPの次回予告文で「やっぱり、家康黒幕…?」と。
想像がコロコロと変わってます。
安土にて盛大に家康をもてなす責任者に任命された光秀。
これ以上にないくらいの手厚いもてなしをした結果、信長に激怒された…っていうエピソードがあるんですよね。
次回予告映像で想像していた段階では、そのエピソードから光秀が信長を恨んで、行動のきっかけになったのかな?って思ったんです。
が、HPの文章では家康がいちゃもんをつけたのが、光秀が信長に叱咤される原因になってるっぽい。
そうなると、家康がうまいこと自分の手を汚さないで光秀を動かした説が浮かんできます。
…どうなんだろうね?
今回1番印象に残った人物が、武田勝頼でした。
徳川・織田勢に敗北してしまう武田軍。
敗北を察して家臣たちと別れ、1人死ににいく背中、それを追いかけてきた家臣たちとの最期は、見ていて涙腺にくるものがありました。
演じている眞栄田さん、まだお若い方ですよね。調べたら、23歳だった。
今時の若い俳優さん(そう括ってしまうのは申し訳ないのですが…)に詳しくない私。
そんな私の中での若い俳優さんのイメージって、線が細くて、韓国アイドル系の顔が好まれてる最近の流れがあってか、中性的な方が多い印象でした。
それが良い悪いは別として、テレビで見ていてすごいなぁと思ったのが、あの勝頼の甲冑が似合っているということ。
父である武田信玄にも言えることですが、重厚感のある、本当に重そうな甲冑を身につけてますよね。
信玄公を演じていた阿部寛さんは、かなり布量の多い衣装でした。
それこそ、布団みたいな中に綿がたくさん詰まってそうな着物を着ていて。
普段のその姿があるからこそ、あの甲冑を身にまとった時のデカさや重さが人となりとしても描かれていたように思っています。
息子である勝頼も、信玄には負けますが、それでもかなりの大きな甲冑を身にまとっているように見えました。
それを身につけるには、やっぱりご本人がある程度の安定感のある体格、説得力のある動きをしていないと、らしく見えないと思うんです。
そんなわけで「お若いのに、すごい俳優さんなんだなぁ…」と、テレビを見てました。
アクションとか動けるのは、もちろんすごいことだと思いますけど。
重厚感のある、説得力を持たせられるお芝居ができる、そんな俳優さんに感じられました。
格好良かったなぁ。
どうなる家康
今までかなり丁寧に描かれてきた家康の物語。
見てきた感じ、外の事(他の人物)に関してはかなりサクッと描かれる傾向にあることもわかってきたので、もしかしたら次回は超スピードで本能寺の変まで描いてしまうのかも知れませんね。
しかし、信長がいなくなっても秀吉がいますからねぇ。
あの秀吉、怖いよねぇ…。
いつ見ても目が笑ってないんだもの。
人タラシの猿じゃないよね、あの人。
でも、今の家康であればその秀吉とも渡り合えるのでしょうねぇ、きっと。
腹の探り合い的な、そういうバトルは面白そうです。
これからはそういう側面の成長や変化が見られるのかな?
ドラマとしての色味が変わっていくなら、それも楽しいですね。