今回も面白く見終えた光る君へ第3話。
2話の時にも感じたことですが、良い意味で大河ドラマ感が無く気軽に見れるのが私は嬉しいです。
強い衝撃は無いけれども、余韻を味わう感じがまさしく平安時代っぽい。
謎の男
前回の終わり、道長が人違いで捕まってしまうところからのスタート。
見ている側としては道長の正体も分かっているので「あー」って感じですけど、まひろからすると本当に町人とか下々の民だと思っているから、とんでもない事で。
しかも自分のせいで捕まってしまったとなると、言葉にならないほどの苦悩とか後悔があったわけですよね。
正直2話の終わりの段階で「あー」っていうあっさりな感覚しか抱いていなかったので、今回のお話を見て「そう言えばお互いの事分かって無かった…」ということに改めて気づきました。
タイトルの謎の男というのは、猿楽師の彼は勿論ですが、まひろからすれば道長も該当する。
なんとなくの邪推をするなら、この2人ともまひろに大きな影響を与える存在とも考えられます。
これからどういう立場で動いていくのか、そもそもの正体も分かって無いですけれども、面白そうだよねぇ。
最後にまひろと道長を引き合わせてくれたところなんかを見ると、悪い人ではなさそうだし。
そもそも追いかけられていた理由も人助けのためだったことを考えると、彼という人も気になってきます。
相関図を見たところ、直秀という名前らしい。
これからまひろや道長に大きな影響を与えていくとも書かれていたので、やっぱり大事なキーパーソンですね。
溝は深まる
まひろが参加した姫たちのお勉強会。
父から背中を押される形で参加して、色々な良い刺激を受けて帰って来て。
でも、父親の思惑を知って大きくショックを受けていました。
そもそもずっと父と娘の間には溝があって、「口もききたくない」というような間柄で。
代筆仕事に関しても禁止されてしまって、関係が修復される兆しもなく。
そんな中でのこれってまひろからしてみると、父親が自分の好きを分かってくれた、自分を思ってくれているという受け取りになりますよね。
きっととても嬉しかっただろうし。
それを裏切られてショックを受けないハズが無い。
私の視点で考えると、「父である為時はどうしてまひろと腹を割って話すということをしないのだろう?」と思ってしまうのですが、そもそもそういう概念が無かったのかもしれない…。
まひろは既に成人して大人なわけですから、1対1の会話ができるはずなのに…って思ってしまうのは、現代人だからでしょうか。
ただ弟の存在がまひろにとっては救いだなぁと感じました。
人探しも、絵が下手と言いながらその絵を持って町中を歩き回ってくれて。
親子(父子)の縁よりも兄弟の縁の方が深いのかもしれませんね。
これは、道長と姉の詮子にも思えることですけど。
父親ってこの時代は一家の大黒柱のような不動の存在ではないわけで。
依り代になるはずの母親が居ないまひろの家では、より姉と弟の絆が深まるというのは理解できます。
そう考えると、父親の為時もわざわざまひろとの関係修復に情熱や時間を注ごうと思わないのも自然なことかも。
別に家はココだけじゃないし、子供は他にもいるかもしれないし…。
子供という存在にはドライなのかもしれませんね。
その分家というものに情熱が向いてる感じなのかな。
兼家も家のために子供を利用してるし、それが普遍的な価値観なのかもなーと、これを書いていて思いました。
難しくて面白い平安時代です。
次回は、、
予告のあらすじを読んだところ、次回まひろは道長に正体を明かすそうです。
そこからどんなふうにお話が展開されるのでしょうね。
あと、花山天皇!
個人的に気になっている存在の名前が書かれていたので、次回も楽しみ。
どうなっていくんだろうね。