いよいよ終わりが近いどうする家康。
今回の大坂の陣では色々と思うところがあり、少々終わりに向かって不安になっていっているのが否めない私です。
なんというか、解せない感じと言うか…。
こんな終盤にモヤモヤが待っているとは。
秀頼
豊臣秀頼、結局のところどういう人物なのでしょう?
前回までは、秀吉に似た頭の良い人物だと捉えていましたが…。
今回はなんだかそれを裏切られるような描かれ方に感じてしまいました。
と言うのも、茶々の傀儡のように見えてしまうところと、自身の意思で動いているところの2つのラインが同じに見えたんです。
茶々の傀儡であるならば、母親には勝てない子供の側面を持つ優秀な人物と思えるのですが、彼自身も茶々と同じ思考で動いているとなると、そもそもの私認識がひっくり返る。
まぁ、茶々に育てられたわけですから、思考がそういう方向に向くのは仕方ないのかもしれませんけど。
だとしたら、彼自身も自分が時代遅れであるという認識が無いままということになります。
茶々を筆頭に周囲に外を見せてくれる人物が居なかったのだと考えれば、それも仕方ないのかな。
なんだか、何とも言えずそれはそれで可愛そうに見えてしまう。
茶々
今回の、なんだったら次以降にも引きずるモヤモヤの原因が茶々。
大砲で崩壊していく大阪城を逃げ惑う中で、千姫をかばったあのシーン。
別に茶々という人物が冷徹な人であるとか、それゆえに解釈違いみたいなことを言いたいわけじゃないんです。
茶々からしてみたら、千姫はそもそも姪っ子なわけだし、幼い頃から傍近くで見てきているわけで、情が湧かないなんてことはないでしょう。
あの状態で必死に庇うのだって、自然な動きです。
ただ、今までの茶々という人物像からいきなりあそこに振り切るのが、イマイチ消化できなくて…。
この作品での茶々というキャラクターがあの場面で一気に濁った気がしました。
描かれ方に一貫性が無いと言ったら良いのか…。
なんだかなぁって感じ。
家康と秀忠
大坂の陣の大将は家康。
それは、秀忠には自分の様になって欲しくない、戦を知らないままでいて欲しいという家康の想いから。
それって、どこまで秀忠に伝わっているのでしょうか。
大砲を大阪城に向けて撃っているあの最中、目に光を無くした家康を見て秀忠が分かってくれたら良いなぁと思うばかりなのですが…。
ここで親子関係拗れたら悲しすぎる。
ただ、大阪城には愛する娘が居るわけで。
身内の為に大勢の命を散らすものではないと頭では分かっていたとしても、心が素直に聴くでしょうか。
本当にしんどい場面でした。
家康にはどこまで堕ちても横に並んでくれる者の存在がありますよね。
落ち込んだ時に手を差し伸べてくれる人も居て。
秀忠にはそれに該当する人物が居ないだろうし、どうしても先に不安が残る。
傷ついてほしくないけど、これからも沢山傷つくんだろうなぁ。
コメントいただきまして、
そう言えば、前回のどうする家康の感想記事にコメントを頂きました。
コメントのお返事が出来ない感じだったのと、大きな発見を頂いたのでこちらで言及させていただきます。
コメントで、前回のタイトルでもあった『二人のプリンス』について家康と氏真も該当するのだろうとお伝えいただき「確かに!」となりまして。
すっかり2人ともおじいちゃんですけど、確かにあの2人もプリンスです。
私は秀忠と秀頼の2人とそれぞれの親子関係にばかり意識が向いてしまって、その家康と氏真についての視点が欠けていました。
その気づきを持ってドラマを見ていれば、もっと違った発見があったろうに…と思うばかりです。
いやぁ、作中でも若かりし頃の回想があったから、そこで気づきたかったなぁ…。
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さて、次回
現状不安しかない中で、公式HPの次回予告を見ても慰められない心でいます。
初さんが最後の最後にちょろっと出てくるんですね。
浅井三姉妹が揃って、どうなるんだろ。
あんまり希望は見いだせていませんが…。
暗いとかっていう方向ではなく、なんだか重苦しさが残っていて、それが次回への不安になっているんだろうなぁと思います。
茶々がなぁ…。