砂糖水と雑記帳

なんでもない日常の雑記帳 ~猫と暮らしてゲームして~

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消化不良なのかもよくわからないまま書いた感想

先日金曜ロードショーで放送されていた君たちはどう生きるかをやっと見ました。

放映された当時に、「賛否両論!」みたいな言葉を見かけていた今作。

主題歌は好きだけれども「ジブリ作品超ライト勢の私が見たらどう感じるんだろう?」という視点で視聴してみた感想雑記です。

わからん、の先

見初めてずっと頭の中では「はぁ〜ん?」の連続。

わかったような気になった途端に分からんが発生し続け、結局見終えた感じです。

なんとなく終盤はもう「こういうものなのだ」という謎の境地に至って見ていたところもある。

 

私が冒頭からずっと引っかかり続けていたのは、その世界観。

現実と地続きにファンタジーが存在している作品ってジブリでも多々ありますけど、その行き来を困難にしていたのが戦争というものの存在だったと感じています。

例えば、トトロ。

日常の隣、森の中にはトトロやネコバスやら、家の穴の中にはまっくろくろすけと、ファンタジーと日常とが共存している違和感はなかった。

千と千尋でもトンネルというキーがあって、その先に異世界とか。

ナウシカもののけ姫のようにそもそも世界観がファンタジーに寄せて置かれている場合などは、とくにこういう違和感ってないのですが(もののけ姫も神様が普通にいる世界観だからね)、今作で難儀したのは戦争というものが隣に置かれているからだと感じました。

水と油の如く戦争の隣にファンタジーを置いても混ぜることができない、という自分の中の感覚をまざまざと実感させられた作品です。

 

もともと主題歌である米津さんの地球儀は大好きで、それ単体で楽しんでいたのですが、エンドロールで聞いてみて、多分主人公である眞人の歌なのだろうと解釈しました。

彼の視点で考えてみると歌詞もしっくりくるところが沢山あります。

この作品の資料からこの楽曲が生まれたのか…と思うと、米津さんすごいなってしみじみ思った。

違和感と謎と

作品を見ていてちらほら違和感を感じる部分がありました。

あと、見終えても「なんでなん?」って思う部分があり、wikiを見てスッキリしたところもあり、スッキリしないところもあり…。なう。

 

見ていて感じた違和感、まず人物がずいぶんと横長に描かれているところがいくつかあったように感じました。

眞人と父を駅まで迎えにきた時の夏子。

あと、どこかのシーンで父である勝一も横に大きく描かれているところがありました。

夏子に関しては妊婦であるとのことなので、それもあって大きく描かれていたのかな?とも思ったのですが…。

2つ目の違和感が、その夏子の手。

つわりで寝込んでいるシーンがあり、見舞いにきた眞人の頭を撫でていましたが、あの時の夏子の手が異常に大きく見えて。

比率変じゃない?って思ってしまったんだけど、私の気のせいだろうか。

 

そもそもあの家の構造も謎。

大きなお屋敷なのはわかるんだけども、夏子の部屋もどういう造り?っていう…。

下の世界の建物なら不思議な構造なのも納得できるのですが、なんであんなに湯婆婆の部屋みたいなことになってたんだろ。

当初日常と思われるパートでも違和感が多々あったので、ずっと眞人が夢や幻想を見続けているものだとばかり思っていたのですが、そういうわけでもないのよね…?

 

夏子に関してはなんで下の世界の産屋に出かけて行ったのか?という謎もずっと残りっぱなしです。

あの行動にはなにか意味があったんですかね。

私の理解が追いついていないだけで、きちんと劇中で描かれてたのかな。

私にはわからなかったです。

ちなみに、

金曜ロードショーで放映された後だったか、そのニュースだったか、Yahoo!ニュースのコメント欄でボロボロに言われていた眞人の父の勝一。

眞人の母である妻を失ってすぐにその妹と再婚、しかもすでにお腹の中に子供がいる!というところでかなり不評でした。

そのコメントが頭にあったのでどんなに嫌な父親だろうと思って見ていたのですが、普通にいいお父さんだった。

息子である眞人のことを彼なりに思っているし、多分時代感で考えると愛する息子のためには母親が必要という認識があったんじゃないかな。

だから、早々に再婚してる。

個人的にネガティブな印象を持ったのは、勝一より夏子の方。

大きくなってほぼ初めましての眞人に対してお腹の子を触らせているし、あの距離の詰め方はそりゃ嫌がられるよね、って思っちゃった。

穿った見方かもしれないけど、夏子は姉の夫であった勝一のことずっと好きだったんじゃないの?って思ってしまうくらいには、嫌な感じがずっとしてたな。

あと家のおばあちゃま達から「お嬢様」と呼ばれる夏子と「奥様」と呼ばれるヒサコの差っていうのも、その2人の対比としてあえて描かれているように感じた。

形式上夏子を「奥様」と呼んでいるシーンもありましたが、彼女はずっとお嬢様だったよね。

 

すっごく嫌な想像ですが、勝一との再婚を望んだのは夏子の方だったのではないでしょうか?

勝一的には、実家が太いというメリットもあるし、血縁があるから息子のことも安心して任せられるし…っていう諸々を考えての選択だったのでは?

妻によく似たいい感じの女性がいたら、そりゃ靡くよねって思ったら、やっぱり夏子への穿った見方がむくむく育つ私です。

…私が女だからこういう見方になるのかなぁ。

結果、

そもそもジブリ作品があんまり刺さってないタイプの人間なので、見終えて「良かった!」みたいな感想は出てこないよな、と自分で納得しています。

主題歌をより深めて味わえるという意味では見て損はなかったなぁという感じ。

あと、思いのほか青サギが可愛いキャラクターでした。

グッズがあったら欲しいかもしれない。

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