まひろが女房になるまでが描かれた今回。
私としては、やっぱり安倍晴明の最期がぐっときました…。
今作で久しぶりに悲しいお別れです。
悲しいお別れをした安倍晴明。
ドラマを見て気になったのは、ずっと彼の傍らにいた須麻流でした。
道長が晴明の元に駆け付けた時には、ずっと廊下で祈祷していた須麻流。
夜になり晴明が逝くのに合わせて彼もカクンと力が抜けたように見えていたのですが、これが亡くなったのか、今までずっと張り続けていた気が抜けたのか、どちらなのか分からなかったんです。
これに関しては公式HPの安倍晴明を演じたユースケ・サンタマリアさんのインタビューで須麻流も晴明と一緒に亡くなったのだと触れられていて、「そうだったのか」と納得しました。
ちなみにこのインタビュー記事を読むまで私は一切知らなかったのですが、須麻流が晴明の式神説が世間ではあったのですね!?
須麻流を演じられていたDAIKIさんのインタビューも併せて読んだのですが、それで知りました…。
いや、確かに晴明以外の皆さん「須麻流に対して超ドライだな~」とは思ってたんですけど。
目が合わない、会話をしないという描かれ方だと、確かに式神説が出るのも頷けます。
公式的には明言されていないので、須麻流については視聴者側で好きに考察して良いそうです。
ちなみに私の中では式神的従者という解釈でした。
式神的というのは、晴明が自らの異能性や特異性を表すためのキーアイコンとして須麻流という人物を傍に置いていたのかな?っていうことでして。
須麻流って分かりやすい個性の持ち主ですよね。
他の人達とは違うと一目でわかる。
そういう特別とも言える人を傍に置き、他の人が出来ない術を施す安倍晴明という陰陽師。
なんというか、安倍晴明という陰陽師のブランドに箔をつけるために須麻流という人物が居たのかな?という解釈でした。
それだけだと晴明をマイナスにも捉えられるのですが、須麻流もきちんと儀式を行うだけの知識や技術を持っている。
だから、傍に置いてきちんと伝えるべきことを伝えていたのだろうなぁと思っていました。
ただのマスコットとして扱うのではなく、きちんと一人の人として尊厳を持って向き合っていたというか…。
双方の利害の一致もあったのかもしれないけど、人間関係をしっかりと育んでいる人達だと思っていたので、式神説にびっくりしたんです。
私の中ではどこまでいっても須麻流は人間の解釈だったんですよねぇ。
安倍晴明と須麻流のコンビ、大好きだったので悲しいお別れ×2って感じで凹みもでかいです。
呪いの本質
そうそう、占いとかやっている人間としては晴明が道長に語った呪い(のろい・まじない)の本質が刺さりました。
人の心の在り様っていう、場面です。
「まさしくその通りなのよ~!」とドラマを見ながら声に出しそうでした。
私はタロットカードを扱う人間なのでたとえ話もタロットになってしまうのですが、死神のカードを不吉と捉えるかチャンスと捉えるかってまさしく晴明の言っていたこと。
心理学でも言われていることですが、出来事に良し悪しなんてないのです。
それに色をつけているのは人間たち。
もっと言うなら自分自身。
そういう本質を晴明がきちんと触れてくれるところが嬉しかったなぁ。
さて、次回
今回の感想は安倍晴明と須麻流一色になりましたが、まひろが女房としてお勤めを始めましたね。
次回はその様子が色濃く描かれるのでしょう。
なんとなーく大奥的な匂いを感じてしまうのですが…。
前にも感想雑記で書いたけれども、フジテレビのドラマ大奥の新人いびりとか女のドロッとしたところの描き方は好きなのですが、今までの光る君へで描かれてきたそういう描写はあまり私には合わず…。
そんなこともあるので、正直次回はあんまり「見たい!」という気持ちに成れていない現在。
どうなるんだろうか…。