ケーキ屋さんはお高くても美味しいところはちゃんと繁盛してるのね、とブログに書いたのは4月。
そこから1ヶ月も経たないうちに、その記事の内容が覆されるような衝撃に見舞われました…。
場所の問題
4月は私の誕生日があり、お気に入りのケーキ屋さんにて少々お高めのケーキを購入して食べました。
コンビニなどの台頭もありますが、そのケーキ屋さんは天気が悪くても繁盛しており、やっぱり美味しいところにはちゃんとお客さんが来るのだなぁ、と思ったのです。
5月になり柏餅が楽しめる季節に。
我が家の近所には昔ながらの和菓子店があり、そこの柏餅を幼い時から食べていた私。
スーパーなどで見かける物よりも大きく、お餅もあんこも美味しい。
さすが、専門店!と思っていたものです。
で、今年も食べたいな〜なんて呑気に考えていたのですが、どうやらお店を畳んでしまったようなのです…。
店舗の建物自体は変わらずあるのですけれども、閉店していて。
あの柏餅はもう2度と食べられないのだなぁ、と悲しくなりました。
美味しいのだからお客さんだって買いに来ていたはずなのです。
が、閉店。
お気に入りのケーキ屋さんとこの和菓子店、何が違うのか?と個人的に考えてみたところ、店の立地が大きく違うのです。
ケーキ屋さんは大通りに面しており、たとえ店舗が小さくても看板はその通りを通っていれば目に入る。
その道を利用する多くの人の目に留まり、きっとそういう人たちがお休みの日なんかに立ち寄るのだと思います。
そこから常連さんが生まれたり、口コミで広まったり。
お店が繁盛していた要因の1つではないかな?と。
反して和菓子屋さんは細い道、しかも住宅街に面したところにひっそりとあり、知る人ぞ知る、というような感じ。
我が家を含めたご近所さんの御用達なのです。
スーパー等にお菓子を卸しているようなお店でも無いので、そのご近所さんがお店に足を運ばなくてはお客さんはなかなか…。
口コミで広まるのも難しいような条件です。
しかも、その和菓子屋さんの最大のウリが柏餅。
柏餅って5月の子供の日近辺にスーパーに並んでるのをよく見る通り、完全に季節もの。
他にも商品がないわけではありませんが、正直スーパーで和菓子もそれなりに買えてしまう現在では、こういうお店は難しいのかなぁと。
柏餅…。
柏餅、和菓子の中でも1番好きなんです。
が、これには重要なカッコ書きがあって、あの和菓子屋さんの柏餅でなくては1番ではない。
それくらいにあのお店の柏餅は美味しかった。
幼い頃から食べて慣れ親しんだ味であるというのも大きな理由の一つだとは思いますが、それでもあの柏餅を超える柏餅には出会っていないように思います。
大きな柏餅を両手で持ってかぶりつく…。
しっかりと葉の香りと程よい塩味がついたお餅が美味しいんです。
で、そのお餅とバランスが整えられたあんこ。
うーむ、この記事を書いているとますますあの柏餅が恋しくなります…。
季節ものであるが故に毎年この時期になったら食べていた、という印象が強すぎて。
無くなってしまうと悲しいですねぇ。
スーパーの、
スーパーやコンビニでもお菓子葉買えます。
ケーキも、和菓子も。
手軽に買えるので、食べたい欲を満たすのには向いているとは思うんです。
が、たとえば「柏餅食べたい」となった時の頭に想像している柏餅って、あの和菓子屋さんの柏餅であって。
柏餅と書かれた商品をスーパーで購入して食べてみても違うんですよね。
もちろん柏餅なんですけど。
でも、あの味じゃない、となってしまう。
具体的に味のイメージができている食べ物程、こういうガッカリみたいな思いをしがちですよね。
私にとってその最たるものが柏餅な気がする…。
まずいわけじゃないんだけど、違うっていうこの感覚。
これから先「これだ!」と思える柏餅に出会えるでしょうか?
もしかしたらもう柏餅自体を食べなくなるかもしれない…なんて思ってしまうくらいに、悲しみにくれております。