先日、腎臓内科への定期通院がありまして。
その時に1つ引っかかったことがあり、色々と考えて、ブログに書くことにしました。
モヤモヤとしたものを上手く噛み砕けずにいたので、それを吐き出していると思っていただければ、幸いです。
TPOというやつ。
待合にて、
微小変化型ネフローゼ症候群、これの治療が私が腎臓内科への定期通院をしている理由です。
現在根本的な治療方法は分かっておらず、寛解に向けてステロイド薬での投薬治療中。
発症してから何度か再燃・再発をしていることもあり、治療や生活に苦労はとくにないものの、不安が無いと言えば嘘になります。
さて、私がかかっている腎臓内科は、同じ病院の他の科よりも待つ時間が長め。
というか、腎臓内科自体というよりも、私の主治医の担当日は待ち時間が長くなるって言った方が正しい気もします。
総合病院なので、外来の診察をしている最中でも病棟の方で呼ばれたりして、先生も忙しい。
比較的若い先生なので、色々ともたついたりもするのかもしれないし、分からないけれども、時間がかかるのは仕方のない事だと覚悟して、いつも通院しています。
先日も、いつものごとく診察までの長い時間を待合の椅子に座って過ごしていた私。
もちろん私以外にも診察を待つ方、その付き添いの家族の方が数名いらっしゃいました。
そこへ、新たにやって来た親子。
父親とその付き添いの息子さんらしく、私から見ると祖父・父の年代くらいに見えました。
その息子さんが自身の父親に向けて「入院なんてしたらダメだよ、医者の思うつぼだ。透析なんてことになったら、顔が真っ黒になって…」と、話していました。
声が特別大きかったわけではありませんが、そもそも待合はとても静かで。
そこで普通の声量で話をすれば、その場にいた全員に聞こえるくらい。
腎臓内科の診察室の横には、透析室があります。
待合も診察のみの患者だけでなく、透析を受けた後(前)に診察をされる方も居るような場所。
「なんだかなぁ…」と思ってしまいました。
TPO
息子さん、決して悪気があってそのようなことを言っていないというのは、分かります。
素直に、自分のお父さんに「元気でいて欲しい、これ以上悪くなって欲しくない」という思いなのでしょう。
ただ、それを踏まえた上でも、どうしてもモヤモヤしてしまうのは、その話をしていた場所。
腎臓内科の待合は、つまり腎臓を患った方が居る場です。
そして、透析をしている方も居る。
「この場でどうしてこんなことを言うのだろう?」というのが、私の率直な感想でした。
家や病院までの行き帰りの車の中で、家族でそういう話をするなら何の問題もないと思います。
正直、街中の飲食店とか、そういう場で話されていたら、私はここまで気にしなかったとも思う。
病気について、その治療について、患者はもちろん家族も真剣に考えるのは決して悪いことではありません。
色々と調べて、知識を増やしたり、考え方を広げたりすることも、無駄ではないと思います。
個人の意見というものも、大前提としてあるし、治療に賛成反対っていうのも、大事なこと。
それらを考えても、やっぱりモヤモヤせずにはいられないくらいには引っかかってしまいました。
不安を誘う、
これだけモヤモヤしてしまうのは、私がその腎臓内科に通院する患者だからなのかもしれません。
今は治療が上手くいっていますが、完治しないモノであると分かっていること。
歳を取れば腎臓機能も低下していくだろうし。
そうでなくとも悪化して透析が必要になるかもしれない体です。
透析に対してのマイナスなイメージはを話していたこともそうですが、医者を信じて治療をしている身からすると、「医者の思うつぼ」と言われていた言葉もかなり引っかかってしまい…。
不安と一緒にどよーんとマイナスな感情に包まれました。
見ず知らずの、父親想いのその人を責めたくはないけれども、せめて場所を考えて欲しかった。
そう思わずにはいられません。