カテゴリーに迷ったのですが、明確に『作品の感想』という区切りも難しい気がしたので、いつも通り雑記として書いています。
ついさっき、アマプラで戦争に関する映像作品を2つみました。
ということで、やられております。
戦争とは、
「なぜ戦争に関する映像作品を見ようと思ったのか?」というと、朝ドラあんぱんの影響がとても大きいと思います。
日本は夏になると戦争に関する番組を放送しますが、朝ドラでもしっかりと戦争を描いていて、自分から情報を求めたいという気持ちになりました。
これは、少し前に視聴した映画『関心領域』の影響も大きい気がします。
今日私が見たのは、『ナチス強制収容所』と『乙女たちの沖縄戦〜白梅学徒隊〜』の2作品です。
ナチス強制収容所は、アメリカ軍が当時実際に撮影した強制収容所開放直後のモノクロ映像。
乙女たちの沖縄戦〜白梅学徒隊〜は、ドキュメンタリーとドラマパートの2部構成で、主に当時白梅学徒隊として従軍していた方のお話を伺うという内容です。
ナチス強制収容所
軍の資料映像というような扱いなので、当然ですが無修正です。
時間としては30分程度の記録映像ですが、かなり喰らいます。
「おすすめします」と気軽には言えませんが、もし少しでも興味が湧いたなら見て欲しいと視聴した私は思いました。
映像に収められているのは、開放後のいくつかの強制収容所。
その中には、アンネフランクが収容されていた施設も含まれています。
ナチスな強制収容所に関する知識がある方ならきっとご存じ、人間の皮で作られたランプシェードなども映像の中に映っていました。
解放した収容所には、夥しい数の遺体が残っており、生き残った方の中には解放されたのちに亡くなった方もいた様です。
骨と皮としか言いようのない姿で生き残って、それでも解放されたことを喜び米兵に感謝をしている姿、笑みを浮かべている姿には複雑な思いが湧き上がりました。
私は知らなかったのですが、強制収容所を解放した後、その地域の住民(ドイツ人)に収容所の中を見せていたんですね。
つまり、「どれだけ酷いことが行われていたか?」を見せていた。
強制収容所に向かうドイツ人の列は、みな笑顔を浮かべなんだか楽しそうな雰囲気。
さながら社会科見学や工場見学に参加する様な感じです。
しかし、中の惨状を見ればそんな笑顔は一瞬で凍りつき、中には倒れる人もいた。
ここで映っているドイツ人たちがとにかく良い身なりをしていることに目が向きました。
関心領域でもユダヤ人の持ち物を得ているドイツ人の姿が描かれていましたが、それが頭に浮かぶ様な光景。
私が一番苦しかったのが、亡くなった後も大切にされないということ。
特に最後に紹介された収容所(アンネフランクが収容されていたところだと思う)は、遺体の山、山。
埋葬したくても人力では到底無理だという判断だったのか、重機で一気に運び、穴に落とし…という場面があります。
生きている間も亡くなった後も、人として命あるものとして扱われることがないのだという描写に涙が止まらなくなりました。
ショッキングな映像です。
だから気軽に見られるものではないと思います。
けれど、それだけの価値があるものだと私は思いました。
乙女たちの沖縄戦〜白梅学徒隊〜
「海外の戦争の悲惨さに触れたからには日本の歴史も…」と思い、最初に出てきたこの作品を視聴しました。
私は無学で、少女たちの学徒隊と言えばひめゆり学徒隊しか知らなかったのですが、実際にはいくつも存在していた様です。
この作品ではその学徒隊のひとつである白梅学徒隊に焦点を当てていて、当時実際に学徒隊に参加していた2名の方のインタビュー映像がメインとなっています。
映像としてはドラマパートが最後に30分程度入っているのですが、そこも含めてショッキングな映像描写はほぼありません。
ただ、戦争体験のある経験者の生の言葉が残っている映像としての価値はとても高いと感じます。
朝ドラあんぱんでも子供達が軍事教育に染まっている様子が描かれていますが、インタビューに答えている方はまさにその教育を受けてきた人たち。
「お国のため」「兵隊さんのため」が当然だった時代に、だからこそ学徒隊に志願した方々。
自分の意思よりも国や軍が優先される時代…。
ドラマで見てはいましたが、実際に経験してきた方の言葉の重みは凄まじいものがありました。
ドラマパートは抜きにしても、実際に戦争経験者の声を聞くという面でとても価値のある作品だと感じます。
せっかく夏だし、
アマプラで探して、見られそうなものは少しずつ見ていこうかなと思っています。
ただ、戦時下の資料映像ってなかなか見つけるのが難しい様な気もしていますが…。
探し方の問題かな?
海外のものも気になりますが、やはり日本のことが知りたい。
ということで、自分なりのペースでそう言った作品にも触れていこうと思います。