待ち続けていた唐丸の帰宅に喜びもひとしお。
そんな回でしたね。
生きていてくれてよかったというのは、視聴者みんなの声だと私は思っています。
おかえり、唐丸。
今回はなんといっても唐丸の帰還が大きなトピックだったのではないでしょうか。
ずっと明かされることのなかった、どこの誰なのかという部分も明確になり、改めて蔦重の元で一緒にやっていく大事な仲間となりました。
登場した段階では「唐丸、大きくなって…」って感じだったんだけど、終盤、吉原に戻ってきて蔦重と話している時の「蔦重、」という言葉に「唐丸おかえりぃ〜」ってなりました。
当たり前ですが、演じている役者さんが違う。
それなのに、あの小さい唐丸の姿が透けて見えるような言葉の発し方に、役者さんすごいなぁと思わずにはいられませんでした。
ちゃんとあの唐丸が大きくなったんだなって思わせる力、さすがです。
蔦重はここに至るまで失うものもたくさんありましたが、帰ってきてくれた心強い仲間もいるし、これからよりメディア王として、本屋として、大きくなっていくんでしょうねぇ。
一方その頃的なやつ
今回、唐丸の話と同軸で描かれていたのが平さんの騒動。
本を書くために吉原に入り浸りを許可され…っていう、こちらは唐丸のストーリーと比較するまでもないくらいにライトなお話。
と、私は感じた。
唐丸の大事な話の最中に、いきなりCGのでっかい蛇が出てきて大騒動…!っていう場面には「…どうした…?」ってテレビの前でなりましたけれども。
確かに唐丸の話だけがっつり描くと、どうしても重苦しい印象になってしまうし、良いバランスだったのかもしれません。
私の中で今回一番印象に残ったサブコンテンツ的な存在は、ふじさん。
蔦重の育てのお母さんですね。
蔦重のことを「重三郎」と優しく呼んでくれて、唐丸を迎えるための大きな協力をしてくれる。
愛情深い母親の姿、声がとても印象的でした。
蔦重と次郎兵衛があんなに仲の良い兄弟なのも、母であるふじが愛情深く彼らに接していたからなのだろうなぁと納得の姿。
駿河屋の旦那様の厳しさに逃げ出す人もいたようですが、きちんと愛情深く子供達を育てていた親なのだと改めて描かれていたのが私的にはとてもよかったです。
これから、
蔦重はこれから上り調子になっていくのでしょうか。
一方、不穏な気配を感じてしまうのが田沼意次。
彼の失脚は時代の大きな変化でもあると思うし、蔦重へも影響があるものだろうから、この転換はもう少し先なのかな?などと思いつつ、画面に映るとそわそわしてしまう私です。